不正歯列(悪い歯並び)といっても、さまざまなケースがあります。不正歯列は、矯正歯科治療によって改善することができます。
図:不正歯列の種類

生える位置が正しくない
上・下の歯の咬み合わせがおかしい、変な所から歯が生えてきている。
交叉咬合(こうさこうごう)
咬み合わせが交叉している。
上顎の叢生
歯の生えるスペースがなく、並びきれていない。
下顎の叢
顎が小さくて歯が並びきれていない
反対咬合(受け口)
咬み合わせが逆になっている
下顎の後退
下の顎が後退して上顎の前歯が出て見える
過蓋咬合(かがいこうごう)
前から見ると下顎の前歯が見えない
前突(出っ歯)
前歯が飛び出している
正中離開(せいちゅうりかい=空きっ歯)
真ん中の前歯の2本の間が開いている。
開咬(かいこう)
前歯が開いている
悪い歯並びは、後天的な原因も大きく影響します。ちょっとした悪習慣で、歯並びは悪くなっていきます。少しでも早い段階で、良い習慣を身に付けることが大切です。
- 指を咬む行為は、前歯は「出っ歯」になります
- 下顎を押しつけた姿勢は、臼歯の咬み合わせが反対になってします。顔も曲がって成長する可能性もあります
- 下顎を押しつけて本を読む行為は、下顎が後退してしまいます
- 舌を咬むだけで、前歯が閉じなくなります
- 唇をなめる、これだけで歯は「出っ歯」になります
歯並びの治療は、数年かかる治療から、患者さんが思っているより簡単に治るケースもあります。おかしい?と、気がついた時点で一度ご相談いただきたいと思っています。
上下の前歯の噛み合わせが反対になっているケース
図:噛み合わせが反対

歯が反対になっています。奥歯はしっかりと咬んでいます。装置で前歯を押すことで早く改善するケースがあります。
前歯が出ているケース
図:前歯が出ているケース

前歯の前に付与したワイヤーで前歯を後ろに押します。早い段階で治療を開始すると、短い期間で改善することがあります。
下の前歯が重なっているケース
図:下の前歯が重なっているケース

床を拡げて、下顎を拡大します。下顎の拡大後はワイヤーで歯をサンドイッチにして、歯の位置を修正します。子どもの場合は、比較的短い期間で治ることが多いケースです。
当院で取り扱う床矯正の治療については、早期に治療を開始すると、装置の数も少なく費用も時間も少なく済むことが多いです。矯正を始めようか検討される場合「少し様子をみよう」を思われるかたも多いですが、親が見て「おかしいかな?」と感じるときは、歯科医師の立場から見ても何か問題があることがほとんどです。ぜひ、お気軽に一度ご相談に来てもらえればと思っております。
治療費の目安
初診料・検査代を含めて合計10万円程度からとなってきます。
- 精密検査費:30,000円(税別)
- 1装置の製作費:70,000(税別)
- 定期検査費:1,500円(税別)
- 修理代金:1,500円~5,000円(税別)
無料相談
当院では、歯を抜かずにあご (歯を支えるほね) を拡げて歯を並べる床矯正を行います。無料相談では、これまでの症例をご覧いただきながら、治療法やご予算をご説明していきます。「こんな悪い歯並びでも、本当に歯を抜かずに治るのかなぁ?」とご心配な方、ぜひ一度親子でご相談下さい。